入院前夜
処方されたバクトロバン軟膏を鼻腔に塗りながら思ったこと。
検査もそうだが、こうしてありとあらゆるリスクを想定し、リスク要因を慎重に潰しながら手術に臨むわけだ。
つまりそれだけのリスクを背負ってでもこの手術を受けるわけだが、そうしなければと決心したのはひとえに「生活の質の向上」のためだ。
このままでも生きていくことはできる。手術を受けなければリスクはゼロだ。なんらかのミスや思いがけない副作用で命を落とすこともない。しかし、このままでは仕事はおろか家事もままならないし、何より痛みを抱え続けることはメンタルにも良くない。
そんな状態でこの先何年も生きていても自分の人生を生きたことにはならないと思う。
私にはまだやりたいこともあるし、そのためにはある程度自由のきく身体が欲しい。
手術をしても完全に症状が消えるとは限らないし再発の可能性も残るわけだが、ひとまずは現状を改善する必要がある。
現時点での生活の質を良くすることはこれから先の人生の満足度を上げることだ。
そのために手術を受けるのだ、ということを再確認しておきたい。
明日、入院する。