全身麻酔とは?
手術の前日、手術室のナースから改めて麻酔についての説明を受けた。
そこで私が質問したのは、そもそも全身麻酔の全身とはどの範囲なのかということだ。
ナースの説明によれば、全身麻酔は局所麻酔や下半身のみの部分麻酔に対する呼び方で、他のと大きく違うのが意識がない状態になることなのだ。
全身麻酔をする目的は、
ひとつ、意識がなくなること。つまりは眠った状態にすること。
ふたつ、筋肉を動かなくすること。反射などの不随意運動も随意運動も。
みっつ。痛みを感じなくするため。
筋弛緩剤を使うため、呼吸もできなくなるので、気管に管を入れて空気を送り込む。
麻酔から覚めてからこの管を抜くのだが、これは麻酔から覚めてから呼吸ができない事態が起こった際、管を抜いてしまっていると呼吸困難になってしまうからだ。
管を抜くまでは声が出せないが、落ち着いてゆっくり呼吸をしてくださいと言われた。
意識が戻った状態で気管から管を抜かれるというのはちょっと嫌な感じかもしれない。が、致し方ない。