術後10日目、抜鉤・退院
2017年7月17日(月・祝)
病院によっては土日祝は入退院業務はしませんというところもあるようなのだが、A病院は救急病院でもあり患者はひっきりなしに運ばれてくるわけで、退院が可能ならば速やかに退院を促される。
術後10日目で傷の治りも問題ないため抜鉤。
どんな風に外すのだろうと思ってネット検索すると動画がヒットしたりする。サジェストで「痛い」なんて出てきたりする。
そんな2017年夏。
朝食後、朝イチの時刻に処置室へ。
抜鉤は立った状態で行われる。
痛みは、医師の言う「ちょっとチクチクする」から通常想起されるレベルよりは少々上回っているように思う。
いままさに肉が押し広げられる痛みに、針が抜かれた後の皮膚の痛みが加わっていくため、最初は我慢できそうと感じたのが次第にいてててと声を上げるくらいにはなる。ホチキスを抜かれる書類の気持ちはこんな感じなのだろうか。
全部抜いたらガーゼを当てておしまい。まだ痛い。
数日この痛みは続くが、これがやがて痒みに変わるのだそうだ。
使用済みホチキスを持ち帰ることができるかナースに聞いたら、危険物だから本当は良くないけどねと言いつつ、袋に入れて持たせてくれた。
さて、内視鏡を使う低侵襲手術とはいえ、私の腰には約10cmと約6cmの縦線の手術の跡が残った。
執刀した主治医は傷は小さいが、と言ったがそれは以前の方法に比べたら小さいの意であろう。単純に長さでいえば若い頃に受けた虫垂炎の手術痕の方がずっと短い。
また、人によってはかなり長く切る場合もあると聞いた。こればかりはケースバイケースだろう。
12日間の入院は、手術とその当日夜という山を越え、術後のリハビリが始まってしまえばあっという間だった。
動作等の注意も言われたことを守っていれば大きな問題も起こらないという印象だ。
入院前はうまくいかなかったらと心配して暗くなってたりしたが、案ずるより生むが易し、と思った。
2週間後に通院、診察の予約が入っている。
退院後2、3ヶ月は感染症に注意する必要があるそうだ。
ナースから、睡眠不足を避け、バランスのとれた食事をし、無理を避け、清潔を保つように。また、急な発熱の場合は腰の傷のことを疑って欲しいと言われた。
手続きをして退院となった。